日本で会えるK-POPアイドルの卵!「新大久保ドル」の世界
韓国料理店やアイドルグッズ店など約600店が密集する「韓流の聖地」、東京・新宿区の新大久保。この街がコリアンタウンとして注目され始めたのは、2000年代前半。きっかけは02年サッカーW杯日韓大会、そして翌年のドラマ「冬のソナタ」の大ヒットだ。
その後もKARAや少女時代のブレーク、また日韓関係悪化を経て新たなK―POPブームに盛り上がる現在まで、韓流の浮き沈みと歩調を合わせながら発展してきた。ヨン様ブームからしばらくは中高年女性で賑わったが、いまは10~20代女性が主流となって久しい。
そんな新大久保でおなじみの存在が、チラシを配りながら練り歩く若い韓国人男性のグループだ。芸能人然としたヘアメークと衣装で女性ファンを引き連れる彼らの正体は、「新大久保アイドル」。新大久保を拠点に活動する、いわばK―POPアイドルの卵たちだ。
一部では「新大久保ドル」「しのくぼドル」などとも呼ばれる。昨年12月時点で、数十の男性グループが活動していたという。
彼らは通りで当日のライブを宣伝した後、新大久保の小さなホールでパフォーマンスを披露。公演が終わると、ファンに囲まれながら有料のポラロイド撮影会などを行う。メジャーなアイドルと異なり、すぐ手が届く身近な距離感がファンにとって魅力らしい。