小松政夫さんが語った仕事人生 1日24時間働いて飲んで…
「肝細胞がんと判明したのが昨年の11月。抗がん剤を投与しての闘病は大変だったでしょうに、それでも仕事も続けられた。お酒もぴしゃりとやめられたそうですから、まだまだこれからと思われていたのではないでしょうか。病気についてはほとんど明らかにせず、盟友の伊東四朗さんは『ひと言言ってくれれば会えたのに。残念』とうつむいていましたけど、それが小松さんの美学だったのかも知れませんね」(小松さんを知る芸能プロ幹部)
小松さんはよく、こう言っていた。
「喜劇というのは、みんなを笑わせて笑わせて、最後にホロリと泣かせるもの。それをやりたい」
その精神を人生でも貫いたのだろう。師匠の植木等さんが亡くなった80歳まで現役をと目指したそうだがかなわなかった。しかし、訃報に接した伊東四朗は天国で植木さんと久しぶりに会っているのではと言い、「師弟関係に戻って、付き人として走り回っていて欲しい」と語った。今頃天国であの飛び切りの笑顔をはじけさせているに違いない。
合掌。