ジュニアたちに会うと彼らはさまざまなドラマを抱えていた
ジュニアを取材すると、どこかでジュニア同士はつながっているもの。連絡先がわかることもあった。電話では意図が伝わらない。極力、会う努力をした。それぞれにドラマがあった。
辞めたことを親に言えず友人宅を転々としていた子もいれば、親に連れ戻された子もいた。
「高校に通い直す」と受験勉強する子。早々に就職先を探す子もいた。17歳の少年は「今さら高校にも行けない。といってこんな中途半端な僕を雇ってくれる会社もない」と途方に暮れていた。
セクハラ問題をぶつけると明らかに戸惑う子が多かった。「そんなことはない」と否定もあれば、「答えられない」と取材拒否もあった。
取材相手の大半は未成年。取材に応じるかどうかは親の理解と承諾が必要なケースもあり、協力的な親御さんもいれば、「とんでもない」と激怒され、取材拒否もあった。
記事は元ジャニーズのタレントにも幅を広げた。手分けして得た取材データを精査して連載は始まった。記事についての詳細は省くが、世間の反響は大きかったものの、後追いするメディアは皆無。