テレ東名物プロデューサー独立が象徴 明日なきテレビ業界
テレビ東京の名物プロデューサー佐久間宣行氏(45)の独立劇は、今のTV業界を象徴する出来事と言える。テレビマンが花形だった時代はもはや遠い過去の話で、できるヤツは沈没船から逃げ出すネズミのように独立、そうじゃないヤツはリストラという流れだ。
若者のTV離れとネットの台頭で青息吐息のところ、コロナ禍でパラダイムシフトが加速しているテレビ業界。このところタレントの独立が相次いでいるが、民放の社員といえども、うかうかしてはいられない。そのため民放では報道部にいながら別の名前でユーチューバーをやっていたり、副業に手を出しつつ、独立の道を模索するという社員が少なくないのだ。
佐久間氏は土曜深夜のバラエティー「ゴッドタン」(1時45分~)など、あまたの人気番組を手掛ける企画力のほか、ニッポン放送「オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティーとしても活躍、そのトークはタレントに負けず劣らずで、東京国際フォーラムでの単独イベントも組まれるほどの人気ぶり。3月いっぱいでテレ東を退社後も、フリーの立場で同局の仕事も続け、4月スタートの連ドラ「生きるとか死ぬとか父親とか」のプロデュースを務めることがすでに発表されている。