夏川りみさんの人生を変えた「ふたり酒」、運命を変えた再デビュー曲「涙そうそう」
日本テレビ主催ののど自慢では小5の時に審査員特別賞をいただきましたが、私は歌手を夢見ていましたし、どうしても優勝したかったから、最後のチャンスの小6の時にも県代表で出て念願の優勝を果たしました。
その時は「ふたり酒」を歌ったのではないのですが、“のど自慢あらし”になるきっかけは「ふたり酒」ですから、東京でのデビューに至るスタートの曲だったんです。
父から「演歌が歌えれば、どんな歌でも歌えるよ」と言われていて、子供心に「難しい歌ばかり歌わされてイヤだったなぁ」という思いもあったのですが、今となっては幼少の頃から演歌を練習していたことでどんな歌でも歌えるようになったんだと思います。
のど自慢での実力が認められて、レコード会社からスカウトされ、1989年に念願のデビュー。しかし、ヒットに恵まれず一度は諦めて、96年に沖縄に戻った。引退期間も歌を諦め切れず、3年後に再デビューを果たす。2001年には三線を弾きながら歌う「涙そうそう」が大ヒット。日本レコード大賞金賞を受賞。紅白歌合戦にも初出場を果たす(計6度出場)。