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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

夕ぐれ族、一杯のかけそば…メディアに持ち上げられた後

公開日: 更新日:

 メディアは諸刃の剣とよく言われる。うまく利用すれば好結果を招くが、逆に小さな綻びだけでドン底まで突き落とされる。

 1982年、“愛人を持ちたい男性と、お金を得たい女性とを仲介し、愛人契約をさせる”という趣旨の会員制の愛人バンク「夕ぐれ族」が出現した。

 ショートヘアのTシャツ姿の女性が代表としてメディアに登場して宣伝すると、反響は大きく「違法でもないし、お金があったら好みの子を愛人にしたい」という男と「会ってエッチするだけでお小遣いがもらえるならお得」という割り切った女性でブームは始まった。

 愛人の概念を変える新しいシステムにメディアも女社長のインタビューを取り上げた。テレビなどに出る時のT女史は大きな「夕ぐれ族」のロゴの入った黒のTシャツを着て宣伝する抜け目のなさ。性を連想できないさわやかさと、事務所は銀座のビルの一室。怪しい節はなかった。

 夕ぐれ族をきっかけに愛人ブームが始まった。登録する子の大半は、女子大生が売りだった。「海外旅行・ブランド物が欲しい」という割り切った女子大生感覚だった。

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