櫻井翔&広瀬すず「ネメシス」は“お金のかかったコント”か
(文=水野詩子/ライター・コラムニスト)
現在放送中の日本テレビ系ドラマ「ネメシス」(毎週日曜、午後10時30分~)の視聴率が、初回は11%台で好発進だったものの、第2話は9%台、第3話は8%台と、話数を更新するたびに視聴率が下がっている。
ストーリーは天才的な推理力を持つ助手の美神アンナ(演:広瀬すず)と自称天才探偵だが、実はポンコツ探偵の風真尚希(演:櫻井翔)が難事件を解決していくミステリードラマである。キャストも江口洋介、仲村トオル、橋本環奈など豪華な顔ぶれかつ、映画監督の片岡翔監督と入江悠監督が脚本を担当しているため、布陣的には面白くて間違いないはずのメンツだろう。
しかしネットでは、<豪華キャストの無駄遣い><全体的にバタバタしていて空回りしている感じの場面が多い><何を伝えたいか分からないドラマ><2話まで頑張ってみたけど、もう見るのが辛い>と「ネメシス」はつまらないという感想が8割近くあるという印象だ。
とはいえ、嵐の休止後初のドラマ主演となる櫻井翔や、2年前の連続テレビ小説「なつぞら」(NHK)以来の連ドラとなる広瀬すずが出演するというだけでも価値のあるドラマなのかもしれない。放送前の番宣にも力が入っていたため、とりあえず見てみようと筆者も3話までみたが「こんなにずっと見ているのが苦痛なドラマは珍しい」とさえ思ってしまった。