近藤真彦の非常識発言で明確に…ジャニーズ事務所の課題
■手越祐也は会見を開きファンに誠実であろうとした
不祥事やトラブルに対する向き合い方や、去り際にこそ人間性が表れる。近藤の去り際の言葉は、不倫騒動の禊としての退所ではなく、あくまで「自分の新たな門出」という体のコメントだった。”責任”の所在をウヤムヤにしたままの退所は大の大人、そして社会人としての意識の乏しさを浮き彫りにしてしまった。
手越祐也(33)と山下智久(36)も近藤と同じように謹慎中にジャニーズ事務所を退所したが、手越はきちんと会見を開き、ファンに誠実であろうという姿を見せた。しかし後者の山下は、「本格的に活動の拠点を海外に移し現在オファーがある海外作品に参加するため」という退所理由だったため、<謝罪という謝罪もなしで自分のことばかり…><社会人としてありえない>とファンを失望させた。近藤同様の”拒否反応”が起きたといえる。
恐らく近藤は、これまで本当にジャニー喜多川氏やメリー名誉会長の温情で”自分が起こした不始末の責任すらも自分で取らなくていい”という、一般社会ではにわかに信じがたい特例が許されてきたのだろう。その意味において、過去のジャニーズ事務所は”アイドル”を育てることにおいては一流でも、”人間”を育てる上では一流とはいえなかったのかもしれない。
だからこそ、”悪い見本”が退所していくのは、ジャニーズ事務所の未来を考えればプラスに働く可能性が高い。近藤真彦の退所によって、ジャニーズ事務所はようやく膿を出し切ったのではないか。