PANTAはトリ前に「物真似猿の大行進が始まる」と歌った
コロナ禍にあって御年71ながら、軽やかなフットワークでライブ活動を続けている。ロッカーのPANTAさんだ。4月下旬には、頭脳警察を1969年に結成する前のアイドルバンド「ピーナッツバター」の復活ライブを「Flowers Loft」で開催。今月23日には渋谷ラママでライブを行った。PANTAさんとはかれこれ40年の付き合い。何度もロフトのステージで歌ってくれた。頭脳警察時代のパフォーマンスなどから「過激な元祖パンク」のイメージが定着しているが、「練り上げられた日本語の歌詞」を「透明感のある声に乗せて歌う」ロッカーと思っている。ヒューマンな人柄と澄んだ歌声は今も変わらない。
――そもそもバンド名が日本語ということが非常に珍しかったし、徹底して「欧米の物マネではない音楽をやる。日本語のロックにこだわる」というコンセプトだった。
「ブルースと出合って大好きになった。でも、背景にある黒人差別なんて極東のガキに分かるわけがない。カッコだけ真似してどうなるのか? そう思って日本語のロックをやろうと決めました」