原哲男さんから「本多君“てんどん”はなんで“てんどん”いうか知ってるか?」と聞かれ…
作った方が誰か気になったので「誰が書かれた台本なんですか?」と伺うと、
「わしが(コメディアン)やり始めた時(1953年)にはみんな言うてたから、誰が作ったんか……台本もあったんかなかったんか、口立てでセリフを作ってる時にできたん違うかな……誰かに言うとかな、誰も知らんようになるから、君に言うとくわ。芝居(新喜劇)書いてんねやろ?」とニッコリ笑われ、続けて、
「芝居おもろいやろ?」
「長いですから(通常45分)漫才書きには難しいです。セリフを書き込み過ぎていつも『長すぎる!』て怒られてます」
「全部書こうとするからや。話の骨格だけしっかり書いといたら稽古でなんぼでも膨らむんやから」
とそこからは即席の“新喜劇の書き方講座”が始まりました。“てんどん”の由来には諸説あるようですが、この時、原さんから伺った話が私は一番腑に落ちました。
たくさんのことを教えていただき本当にありがとうございました。もし、これが正しい由来だというのをご存じの方いらっしゃればぜひ教えてください!