アヤパンの“MC力”でテレ朝「サタデーステーション」上昇気流に!視聴率で「報ステ」抜く
■場数を踏んだ腹の据わり方が違う
では、番組は何が支持されているのか。最近のキャスターはやたらととがった主張をしたがったり、コロナ関連では深刻ぶったりあおったりの過剰ぶりが目につく。ところが、高島は時に笑みを浮かべながら淡々と番組を進め、内容は2人の娘がいる高島の母親目線で平易に構成されている。ただし、高島の表情は穏やかだが、実はサラリーマンキャスターの小木や富川と違って腹が据わっている印象もある。フジ時代に場数を踏んできたことがテレ朝で生かされているのも間違いない。
「報ステ」の改編は大越以外は小木、渡辺瑠海の月~木サブ担当などがわかったが、1週間をNHKの大越、フジの高島ら外様がリードしていく体制、テレ朝のサラリーマンキャスターがその間を埋めるシフトに変わるのだろう。
高島はMCの経験は豊富だが、バラエティー色が強いフジから堅いイメージのテレ朝に移って成功すると思った人は少なかった。アヤパンのMC力を侮るなかれ。
(文=峯田淳/日刊ゲンダイ)