SNS全盛時代の情報収集術 ウェブ“タレこみ”フォームの確度がエグい
「密会、不倫の現場、分かります」「テレビとは真逆の裏の顔、DV、酒乱三昧」――。
大手出版社発行の週刊誌や写真誌のウェブには情報提供フォームがあり、連日、こうしたタレこみがわんさと送られてくる。玉石混交ではあるが、世間を揺るがすスクープ、騒動の火種になることも少なくない。
「ですから、担当者が常時チェックしていて、メアドや電話番号の記載があれば即、編集者がアプローチします。昨今の情報提供者は往々にして同業他社の競合媒体にも送っているので、1日経って電話したら、『ああ、もう他に話しちゃいました』となったりする。それで目が離せないんです」(某週刊誌編集者)
アナログ的な情報収集にも余念がない。かつては週刊誌のデスクが大手芸能プロ担当のスポーツ紙記者を取材経費で接待し、そこでオフレコ話を集めたり、芸能人の集まる繁華街や店に行ったり、夜の街をハシゴして事情通のホステスらと懇意になるのがネタ集めであった。大手芸能プロに情報が集約・統制されていたともいえる。
何人かいる芸能界のドンのもとには連日、お伺いをたてる芸能関係者の行列があった。お墨付き、後ろ盾、その威光でもって幅を利かせるためだ。