著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<39>「結婚式をするぐらいなら離婚する」早貴被告は断固として拒否した

公開日: 更新日:

 2018年2月8日、野崎幸助さんと早貴被告は入籍した。これは私にとっても、アプリコの従業員にとっても、青天の霹靂というべき驚きの事態だった。55歳もの年齢差がある上に、あまりに唐突だったのだ。

 それから1週間も経たず、東京に戻った私にドン・ファンから電話が来た。

あのね、結婚式を挙げるんです」

「そうですか……。おめでとうございます」

「3月24日に闘鶏神社で挙げるので、来てもらえますか?」

「披露宴も?」

「いや、披露宴はやらないで、結婚式だけですけどね」

 闘鶏神社は田辺市内にあり、ドン・ファンが早貴被告と初めて会った日に、彼女を連れていったところだ。これといった女性とは一緒に参拝し、「どうか結婚できますように」とお祈りするのが彼の習わしとなっていた。

 そのお気に入りの神社で3月24日に式を挙げるという。すでに予約も済ませたと話す。「社長も形式を整えたかったのだろうなぁ~」と、電話を切った後で思った。

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