飯野矢住代誕生秘話<10>「私にはジョニーが必要なの。ジョニーにも私が必要だと思うの」
「けっきょく、ザイモクヤさんなのね、アタシって。(略)キが多すぎるのよ。好きな人がいるのに、ほかの人を好きになったりしたときは、自分が悲しくなって泣けてきちゃうの涙で正当化しようとするのかな。(略)人はわたしのことを、乱交でもやってるようにいうけど、これはわかってほしいわ、わたしは、どっちかといえば古いタイプの女だと思う。だから、今までしてきたおつきあいも、真剣なものばかりだったつもりよ」(「平凡パンチ」1969年4月7日号)
連日連夜、銀座の路上で行われる、飯野矢住代の即席記者会見を、マダムの山口洋子はどういう思いで眺めていたのだろう。=つづく