コロナ禍でビールCM激増、出演するのは一流俳優の証し キリンが長谷川博己と染谷将太を起用し話題
CMは時代を映す鏡と言われる。コロナ禍で「宅飲み」が増えたこともあって最近、目立つのがビールのCMだ。連日、画面からこぼれ出すほど流れている。「いかにおいしそうに飲むかで売れ行きに影響する」と言われるビール。起用する俳優も豪華だ。北大路欣也、中井貴一、堤真一、豊川悦司、仲間由紀恵や松嶋菜々子の女優陣もいる。
オールスターキャストでドラマもできる顔ぶれが揃う。最近、新たなCMに登場したのが、昨年の大河「麒麟がくる」に出演していた明智光秀役の長谷川博己と織田信長役の染谷将太のコンビ。起用したのはもちろんキリンビールだ。
ビールのCMは女優の化粧品に並ぶステータスだ。歴史も古くキリンがビール市場を独占していた時代。後発のメーカーが打倒キリンと宣伝に力を入れ始めた。ビールが飲みたくなる夕方から流れるCMを見た視聴者は思わず「ビールが飲みたい」と酒屋に走り購入したが、それはキリンだった。他社のビールのCMがキリンの売り上げに貢献したという逸話まで生まれた。
起死回生に動いたのがサッポロ。世界の三船敏郎をCMに起用したのだ。1970年代に流れた「男は黙ってサッポロビール」のキャッチコピーで三船が豪快に飲む。