民放も番組をネット同時配信 日本のテレビがようやく“世界水準”に追いつこうと動き出した

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「日刊ゲンダイやスポーツ紙、SNSで“あの番組が面白かった”と評判になっても、動画配信サイトにアップされていないものも多い。NHKプラスは放送1週間後までほぼすべての番組が見逃し配信されていますが、民放もそうなれば利用度は広がります。とくに、定時ニュースや報道をチェックしなければならないようなビジネスでは、見たい時にすぐ内容を確認できたら便利ですよ」(メディア評論家)

 まあ、あまり必要はないだろうが、同じ時間帯に放送されている4つの番組を視聴することだって可能になった。たとえば、4日の月曜でいえば、日テレ系「世界まる見え!テレビ特捜部SP」をパソコン・スマホで見ながら、TBS系「CDTVライブ!ライブ!SP」はテレビで、さらにテレビ朝日系の「アメトーーク!SP」は録画、日テレ「人生が変わる1分間の深イイ話SP」は見逃し配信で楽しむなんてことができる。

 ただ、同時配信は画像が粗く、音質も悪い。ネットの通信速度に限界があり、パソコン・スマホのスピーカーのレベルがテレビよりかなり低いことが原因で、音楽番組や絶景映像などはまだ苦手だ。

 今後は、テレビ受像機もネット接続機能を持つタイプが主流になって、リモコンに「NHKプラス」「TVer」のボタンが付くようになる。

(コラムニスト・海原かみな)

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