江口のりこ「SUPER RICH」でドラマ初主演 座長の経験は大きな財産となる
今年4月、深夜の「ソロ活女子のススメ」(テレビ東京系)で、民放ドラマ初主演を果たしたばかりの江口のりこ。
この秋は「SUPER RICH」(フジテレビ系)で、ゴールデン・プライム帯の連続ドラマ初主演である。
江口が演じる氷河衛は電子出版がメインのベンチャー企業経営者だ。資産家の両親を早くに失ったが、これまでお金に困った経験はなかった。ところが、学生時代からの友人であり、共同経営者でもある一ノ瀬亮(戸次重幸)が原因で、会社は倒産の危機に陥る。そんな時に出会ったのがインターン志望の苦学生、春野優(赤楚衛二)だ。衛はどうやって会社を守るのか。優とはどんな関係になっていくのか。期待感十分の初回だった。
何より江口の堂々たる演技に感心した。たたずまいも表情も主演女優のそれになっているのだ。
今回の主演が実現した背景に、予定されていた他の女優の辞退があったという。しかし、懐かしの小島よしお風に言えば、そんなの関係ねぇ!
江口だからこそ、多くの人が「見てみよう」と思ったし、そこに「江口ならでは」の個性的なヒロインが現出していた。降板した女優が、このドラマを見て悔しがればいいだけのことだ。
主演はゴールではないが、主演でなければ見えない風景もある。ドラマ全体を牽引する座長の経験は、江口にとって大きな財産となるはずだ。