中川家兄・剛が開催を熱望! 結成30年以上のコンビ限定の「M-1」待望論
「キングオブコント」(10月2日放送)や、「M-1グランプリ」(12月19日決勝戦開催予定)など、秋から冬にかけては、お笑いの賞レースの季節だが、お笑いコンビ「中川家」が、ラジオ番組で「芸歴30年以上のM-1グランプリ」を熱望し、お笑い好きの間で話題となっている。
中川家の兄・剛(50)は、「爆笑問題の日曜サンデー」(14日放送=TBSラジオ)に出演。爆笑問題のふたりから、中川家の漫才を「天下一品」と絶賛されると、最近のテレビの漫才の持ち時間が4分であることを「時間が足りないんですよ、どうしたらいいですかね」と嘆き、太田も「4分は無理だね」と同意した。
さらに剛は、漫才のネタは「切羽詰まらないと作らない」として、「芸歴30年以上のM-1大会をやってもらえないですかね。切羽詰まってネタ作れると思うんで」と話した。「1回だけやらないですかね、1年だけ」として、おぼん・こぼん、こだま・ひびき師匠、ハイヒール、トミーズなどの名前を挙げ、開催を熱望した。
これに爆笑問題のふたりも「面白そうだね。俺らも出るか」と同調。審査員は、「お笑い第7世代」がいいのではないかなどとトークは弾んだ。中川家といえば、92年コンビ結成で、来年で結成30年。2001年に開催された「M-1」の初代チャンピオンである。現在のルールでは、「M-1」の出場資格は“コンビ結成15年以内”。
「中川家の言う通りで、M-1の尺(持ち時間)は、1回戦2分、2~3回戦3分、準々決勝以降は4分です。これでは、話のマクラなどを入れて、客の反応を見ながら空気をつくっていく時間は皆無。すぐネタに入らないといけない。M-1以外でも、テレビの漫才の尺は年々短くなっていて、芸人泣かせなんです。吉本の劇場や浅草の寄席などでは、最低でも10分、長い場合は20分もやっていますから」(お笑い関係者)
あえて“賞レース形式”で順位付け
であればこそ、舞台を中心に活動している大御所や、すっかりバラエティー番組のMCが板につき、テレビでネタを披露していないベテランが、あえて“賞レース形式”で順位付けされるのを、長尺のネタでじっくり見たくなる。お笑い評論家のラリー遠田氏はこう話す。
「面白そうですね。私もぜひ見てみたいです。実現性は別にして、多くの人が一番見てみたいのは、やはり長らくネタをやっていない今のダウンタウンの漫才ではないでしょうか。さらに、まだ解散していないので、もちろんツービートも見てみたい。漫才ブームの頃の、ザ・ぼんちなどは、今でも漫才を作っているし、オール阪神・巨人なども見てみたいですね」
願わくば、プロ野球のマスターズリーグのように“同窓会”的な雰囲気ではなく、レジェンドたちが本気でシノギを削るガチなバトルを見せて欲しい。「結成30年以上限定のM-1」、日刊ゲンダイも熱望だ。