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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

ずっと「なりすまし」誰もが知るタモリは正体がよく分からない稀有な存在

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「牧師もありましたね。建材屋、ダイナマイト技師っていうのにもなりましたね」(タモリ/テレビ朝日「徹子の部屋」12月28日放送)

 ◇  ◇  ◇

 8年ぶりに出演した「徹子の部屋」で、タモリ(76)は「なりすまし」が趣味だと語った。きっかけは、友人が入院していた医学研究所にタクシーで行ったときだった。運転手に医者と間違えられたタモリは、そのまま医者として話を合わせた。それからタクシーに乗ったときは、さまざまな職業の人物になりすまして会話をするのだ。

 そんな、なりすました職業を語ったのが今週の言葉だ。そんな特異な趣味のために新聞を隅から隅まで読み、あらゆる知識を吸収していったという。

 思えばタモリの芸能人生は、ずっと「なりすまし」だった。まず赤塚不二夫に連れられ、1975年8月の「土曜ショー」(テレビ朝日)で、牧師のなりすまし芸をしてテレビ初出演を果たした。たまたま、それを見ていた黒柳徹子はその芸に衝撃を受け、生放送終わりに、すぐ局に電話をかけ赤塚を呼び出し、タモリについての情報を聞き出した。

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