NHK「ブラタモリ」いまでも高視聴率の秘密とは…タモリに台本はないのに仕込みは超入念
「タモリさんも体力的にかなりきついはずで、もう終わってもいいと思うけど、あれだけ幅広い人気があるとやめられないですよね」(テレビ雑誌編集デスク)といわれるのが、NHK「ブラタモリ」だ。
新型コロナウイルス感染や長雨で思うようにロケが進まず、視聴者の要望の多かった回を再放送したり、タモリが疲れていたのか、NHKの放送技術研究所と放送博物館を案内するだけでお茶を濁したこともあったが、世帯視聴率ランキングはいつも上位。個人視聴率も人気上昇中のバラエティー「オモウマい店」(日本テレビ系)を時には抜く。中高年層にも若い人にも支持されているということである。
スタートしてすでに13年。初めは東京都内と近郊をブラブラするだけだったが、「笑っていいとも!」(フジテレビ系)が終了して、タモリにスケジュールの余裕ができてからは、全国各地に出かけるようになった。
「出演者はタモリと局アナの2人だけなのに、まったく飽きられずに続いているのはすごいですよ。ひとえに、タモリの博識と好奇心、軽妙なおしゃべりの魅力です。行き当たりばったりで、お気軽にやっているように見えますが、実は人もおカネも時間もしっかりかけているのがわかります」(放送作家)