“令和のファッションリーダー”菅田将暉に古着愛好家からブーイングが起こる理由
■菅田着用で超レアもの化
「男女ともに、ビッグシルエットといって、ややゆったりめのサイズを好んで着るのが今の若者のトレンドで、菅田が好んで着ている80〜90年代のビッグシルエットのアイテムには高値がついているのです。全体的にはダボっとしていてデザインも野暮ったい印象ですが、菅田が着るとカッコよく見えるようです」(前出・ファッション誌編集者)
現在はメルカリのほか、インスタグラムなどのSNSも普及しているため、アイテムの写真などが瞬く間に拡散しネット上で売買されるのが、キムタク現象の時代と異なる点だ。しかし、この“菅田現象”に困惑しているのが、古くからの古着マニアだという。
「ロックやキャラクターのTシャツ、アメリカの大学のロゴの入ったスエットやパーカー、アウトドアブランドのウィンドブレーカー、欧米の軍モノなどの古着が菅田さんの影響もあって一般化してしまい、こうしたアイテムの相場はモノによってはかつての3倍以上も値上がりしています。例えば、菅田さんが着用していたとされるアディダスのジャージやオハイオ州立大学のロゴがプリントされたチャンピオンのスウエットなど、それぞれ1〜2万円程度で流通していたものが、メルカリでは3〜6万円ほどで出品されています。そのため、古着に興味のない転売目的の『せどらー』が参入し、価格はさらに高騰する一方で、普通に購入できなくなっているので迷惑しています」(40代の古着愛好家)
昨今はデザインが画一化されたファストファッションに飽きた若者が、古着を好んで着るようになったといわれている。これまで手軽に購入できていた古着がプレミア化しているところに、改めて菅田人気の大きさがわかるだろう。