松本若菜「やんごとなき一族」の“美保子リサイタル”が話題 30代遅咲き「松本まりか」との差
「遅咲き女優の花が開いた」とか言われている。フジテレビ系連ドラ「やんごとなき一族」(木曜夜10時)で松本若菜(38)の“怪演”が話題だ。
やんごとなき超セレブ一族、深山家に嫁いだヒロイン佐都(土屋太鳳=27)をいびる義姉・美保子を演じる松本に〈今までクールな役が多かったけど、顔芸もサイコー〉〈美人がぶっ飛んだ役をやると嫌みがいい感じに出て楽しい〉などとネット上は大盛り上がり。
中には〈小沢真珠の昼ドラを思い出す〉なんて声もある。
「その小沢さんも深山家当主の愛人役で第2話にゲスト出演しましたが、松本さんは、怪演女優の筆頭である小沢さんにヒケを取らない熱演ぶりです。毎回、歌いながら登場して佐都をいびるんですが、〈美保子リサイタル〉〈松本劇場〉などと、むしろ主演の土屋さんより人気になっている。まあ、松本さんのような正統派の美人女優じゃないと、振り切った怪演も話題になりませんけどね」(テレビ誌ライター)
松本は地元・鳥取の高校時代に一度スカウトを断り、その後、22歳で上京し、30歳を過ぎるまでアルバイトをしていたという苦労人だ。
もっとも仕事が途切れることはなかった。映画「愚行録」で2017年のヨコハマ映画祭の助演女優賞を受賞。今年1月期の菅田将暉(29)主演の連ドラ「ミステリと言う勿れ」でのクールな女性刑事役も好評で、「やんごとなき一族」に続いて、7月期にはテレビ東京の連ドラ「復讐の未亡人」で主演と、確かに遅咲きの花が満開だ。
「遅咲きといえば、同じ名字の松本まりかさんもそうで、同じ1984年生まれで、怪演で人気になるというのも似ている。〈怪演女優のダブル松本〉とか冗談交じりで話すスタッフもいますが、まりかさんの方が甘ったるい声などクセが強い。もともと正統派でどっちにも振れることができる若菜さんの方が、仕事の幅は広がりやすいかもしれません」(ドラマ制作会社スタッフ)
本格ブレークは30代半ば
松本まりかも、本格ブレークは30代半ばを過ぎてからだった。
「30代で遅咲きっていうのは、日本の悪しき“ロリコン文化”ですね。今やテレビドラマの視聴者は中高年が中心。10代、20代で実力もないのに起用されているアイドルには辟易としていますし、20代で実力を蓄えてから花開くというのは、むしろ世界標準でしょう。若菜さんのようなケースが増えたほうが、日本のエンタメ業界の成熟につながるはずです」(映画会社幹部)
確かにそうか。