横浜流星が狂気じみたDV男役を好演 「流浪の月」で突き破った“イケメン俳優の限界”
■キラキラしたイメージが定着しつつあったが
横浜といえば、これまで2019年1月期に放送された連続ドラマ「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)で知名度が全国区となり、昨年4月期の「着飾る恋には理由があって」(同)など、恋愛ドラマで安定した評価を得てきた。しかし、恋愛作品にたくさん出演すると、どうしてもそのイメージが抜けにくくなる。横浜が出演した今年1月期の阿部寛の主演ドラマ「DCU」はTBS日曜劇場の割にパッとせず。横浜の役柄についても<感情の起伏がおかしいし、情緒不安定な人に見える〉などと評判がイマイチだった。
キラキラしたイメージが強い横浜の場合、“攻める役柄”に少しでも挑もうとすると、拒否反応を示すファンがいたということだろう。それだけに、今回の映画でDV男役に挑戦することも少なからずリスクがあったはずだ。
「『流浪の月』で主演している松坂桃李さんも横浜さんと同じ戦隊ヒーロー出身ですが、映画『娼年』や『彼女がその名を知らない鳥たち』といった重い役を演じたことで“イケメン俳優の壁”を破りました。横浜さんも、俳優としてさらに成長するためには、これまでのイメージを覆すような汚れ役に挑戦することが不可欠でした」(ある演出家)
今作に巡り合ったことでそれを実現できた横浜は非常に幸運だったといえる。