韓国社会は「ウリ」に甘く「ナリ」に厳しい…家族も強固な絆で結ばれている
面白いのが、姉妹でやたらと電話するシーンがあること。これは演出ではなく、韓国人にとっては日常的といえる。日本ではLINEなどを使った文字でのやりとりも多いが、韓国では、まず電話する。電車の中でも遠慮なく通話するし、おそらく通話の頻度は日本人より高い。
日本では「便りのないのは良い便り」というが、韓国ではそうはいかない。特に用事がなくとも「ウリ チプ(我が家)」への安否電話は当たり前。遠く離れた田舎に住む両親に頻繁に電話するのも親孝行の一つだ。電話を受けた家族も、自分を気にかけてくれていることに喜びを感じるという。
ちなみに元祖韓流スターのクォン・サンウが少し前、日本のテレビ番組で「ウリ ナラ(我が国)」ではなく「チョイ ナラ(私どもの国)」と発言したことがある。日本人の感覚としてはまったく違和感がないが、これが韓国で批判された。一見、どうでもいい話のようでも、そこはウリ文化の韓国社会。日本の番組での日本語式の表現は許されない。やはり“ナム(他人)”には厳しいのだ。