常に押しかけるように築き拓いた 中尾ミエの人間関係と自らの道
「見た目を若く見せることに、私はあまり興味がありません。それよりも、若い人にはできないことをして、自分の価値を出していきたい」(てはーとホールディングス「めりぃさん」21年10月12日)と。
「いい年をして肌を見せている」などと眉をひそめる古い慣習からも自由だ。2019年には自ら企画を持ち込み「週刊現代」でグラビアにも挑戦した。ミュージカル出演のため、鍛えた体を記録に残しておきたいと思ったからだ。
そもそも、50歳の頃にほとんど泳げない状態から水泳を始め、1年後には「ウーマンズ・マスターズ水泳競技大会」に出場。世界大会にも出るほど、やり始めるとストイックだ。「汗かけ、恥かけ、金かけて」がモットーだという(同前)。
また、何かを行うときはチームをつくる。水泳では「チーム・ミエ」、毎日日課として公園で行っていたトレーニングには自然と近所の女性たちが集まり、「ミエ道場」となった。そうすることで励まし合いながら、サボれない状況をつくるのだ。
さらに自宅敷地内にアパートを建てて、安い家賃で若い人たちに貸しているという。若い人を応援するという気持ちもあるが、自分が助けてもらうためだと笑う。