松田聖子はそれでもステージに立つ…フリフリ&ミニスカ衣装で示した“女王”の矜持
昨年12月に、愛娘・神田沙也加(享年35)を亡くしたばかりの歌手・松田聖子が「Seiko Matsuda Concert Tour 2022 My Favorite Singles&Best Songs」を開催中だ。
13、14日はキャパ1万5000人弱の武道館で行ったが、50代以上の女性ファンを中心に満員の大盛況。9月2、3日の同会場での追加公演も決まっている。長年のファンのほか、聖子の気持ちをおもんぱかったかつてのファンがン十年ぶりに足を運び声援を送っているようだ。
“My Favorite Singles&Best Songs”とうたうように、選曲は「青い珊瑚礁」「赤いスイートピー」「夏の扉」「風立ちぬ」など80~90年代に青春時代を送った世代なら誰もが知るヒット曲の数々。そのなかで異彩を放ったのが、故・沙也加のヒット曲「ever since」だ。黒のロングドレスを着てかみしめるように熱唱した聖子に、目頭を押さえるファンもいた。
「歌った後に『娘は天国に旅立ちましたが、いつも私の胸の中にいます』などと語り、ファンは大きな拍手を送っていました。大事な一粒種を失った悲しみがそう簡単に癒えるはずはなく、ファンの応援が何よりの支えになるからこそ、娘の死から1年も経たぬ間にステージに立ったのでしょう。彼女は今年還暦を迎えましたが、ステージでは『18歳でデビューして42年。この年まで歌ってこられるとは思っていませんでした』とも感慨深げに語っていました」(観客のひとり)
ステージでは白とピンクのフリフリ衣装やミニスカート姿も披露し、右へ左へ駆けてファンサービスに努めた。12月のクリスマスディナーショーもすでに決まっている。これまでも、これからも、“女王”松田聖子は松田聖子だ。