橋本愛「家庭教師のトラコ」は「家政婦は見た!」から続く“因縁”の産物なのか?
ネット上では〈ヒロイン橋本さんの七変化がいい〉〈子役が可愛い〉なんて称賛の声もある一方で、「ミタ」で主演した当時の松嶋菜々子(48)と比べて〈橋本さんは格落ち感が否めない〉〈別に『ミタ』のアレンジでもいいけど、要素を盛り込みすぎ〉なんて声も。特に10日の第4話放送後には〈気持ちよく終わりたいところで終わらせない構造が、なんかテーマに合ってない〉という厳しい意見も。
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「世帯視聴率やネット上の評価は別として」と前置きしながら、こう語る。
「そもそも日テレの『ミタ』は、80~00年代に市原悦子さん主演で大ヒットしたテレビ朝日の『家政婦は見た!』のタイトルをもじりながら、全く違う内容で視聴者を引き込んだ。そしてテレ朝はさらにそれをもじって、『家政夫のミタゾノ』をヒットさせて意趣返し。あくまで個人的な感想ですが、『トラコ』は〈テレ朝と日テレの“因縁の対決”の産物か〉なんて思いで見ています」
だとすれば「トラコ」も当然、視聴率を狙ってくるはずだが……。
「それならもっと分かりやすく、シンプルに1話完結のヒューマンものに寄せるはずです。これまで4話を見た限り、キャラの立たせ方や納得のさせ方、1話で解決したように見せながら大筋の謎を残すという単純じゃない作りには、ヒットメーカー遊川氏の矜持を感じます」(亀井徳明氏)
もっとも、ここで「トラコ」が“男路線”のフジテレビに負けてしまったら、テレ朝との因縁なんてことも言っていられなくなりそうだが。