シャツとステテコ姿の島田洋七さんが「自分(君)腹減ってるやろ!」
これがまたウマい!
「洋七さんが作られたんですか?」「そうや、昔はみんなが持ち寄ってこんなん作っとってん、ウマいやろ? 自分(君)は何してんねん?」「漫才作家です」「作家か、誰書いてんのん?」「阪神・巨人さんや、いくよ・くるよさんやトミーズを」「売れっ子やがな! ガリガリやから仕事のない誰かの弟子かなと思たがな!」と大笑い。話を合わせて「よく言われます」と答えると「そうやろ! ワシら(B&B)も書いてよ」「機会がありましたらぜひ! あの前に止めてある車、洋七さんのですか?」「そうやねん、(車体)長いから入る駐車場あらへんねん! そろそろ動かさな(駐禁)キップ切られるがな」と話しながら、一杯だけ絶品の手作り煮しめをいただきました。私は打ち合せへ向かいましたが、食べている間も「困ってることとかないか?」「できひんことはせへんからなんでも言うてみ」とみんなの相談にものっておられました。
その後もお見かけするたびに若い子たちに「飯食うてるか?」「飯食われへんのが一番つらいからな」といつも気にかけ声をかけてらっしゃいました。外から見えないところでフォローをしてくださる後輩思いの方で、特に師匠のカバン持ちの新人などまだ舞台にも立てない若手や裏方さんたちへの気遣いがあつかったのを覚えています。忙しい中でも時間のあるときは「飯行くけど、行く人おったらついて来いよ」と食事にも連れていかれていました。
今回は私が経験した本当の話でしたが、弟弟子にあたる島田紳助さんが「(洋七)兄さん、そのウソ、ほんま?」と言うぐらい話を盛って言われていたようですが、次回はウソか? マコトか? ご本人から伺った仰天エピソードをお伝えします。