著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

シャツとステテコ姿の島田洋七さんが「自分(君)腹減ってるやろ!」

公開日: 更新日:

 これがまたウマい!

「洋七さんが作られたんですか?」「そうや、昔はみんなが持ち寄ってこんなん作っとってん、ウマいやろ? 自分(君)は何してんねん?」「漫才作家です」「作家か、誰書いてんのん?」「阪神巨人さんや、いくよ・くるよさんやトミーズを」「売れっ子やがな! ガリガリやから仕事のない誰かの弟子かなと思たがな!」と大笑い。話を合わせて「よく言われます」と答えると「そうやろ! ワシら(B&B)も書いてよ」「機会がありましたらぜひ! あの前に止めてある車、洋七さんのですか?」「そうやねん、(車体)長いから入る駐車場あらへんねん! そろそろ動かさな(駐禁)キップ切られるがな」と話しながら、一杯だけ絶品の手作り煮しめをいただきました。私は打ち合せへ向かいましたが、食べている間も「困ってることとかないか?」「できひんことはせへんからなんでも言うてみ」とみんなの相談にものっておられました。

 その後もお見かけするたびに若い子たちに「飯食うてるか?」「飯食われへんのが一番つらいからな」といつも気にかけ声をかけてらっしゃいました。外から見えないところでフォローをしてくださる後輩思いの方で、特に師匠のカバン持ちの新人などまだ舞台にも立てない若手や裏方さんたちへの気遣いがあつかったのを覚えています。忙しい中でも時間のあるときは「飯行くけど、行く人おったらついて来いよ」と食事にも連れていかれていました。

 今回は私が経験した本当の話でしたが、弟弟子にあたる島田紳助さんが「(洋七)兄さん、そのウソ、ほんま?」と言うぐらい話を盛って言われていたようですが、次回はウソか? マコトか? ご本人から伺った仰天エピソードをお伝えします。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」