古谷一行さん78歳で死去…知人が明かす「俳優の豪快な顔」と「子煩悩な父の一面」
TBS「横溝正史シリーズ」の金田一耕助役で知られる俳優の古谷一行(ふるや・いっこう、本名=かずゆき)さんが8月23日に死去したことが、2日明らかになった。
古谷さんは1969年に映画「新撰組」でデビューすると、翌年NHK朝のドラマ「虹」でテレビドラマに進出。77年に金田一役でブレークし、82年から25年間「土曜ワイド劇場」(テレビ朝日系)でシリーズ化された「混浴露天風呂連続殺人」の主役として活躍した。腕は立つが若い女性にはてんでだらしない左近刑事役で、毎回女性たちと露天風呂に入るシーンが印象的だった。
中央大法学部卒の古谷さんは弁護士になろうと考えていたが、在学中に演劇研究会に所属していたのが縁で、20歳で俳優座養成所入り。同期に太地喜和子、大出俊、河原崎建三などがいる。
■家が広すぎて電話の呼び鈴が聞こえない
「穏やかで優しい方でしたが、下積み時代が長かっただけに、人気者になってからは“昭和のスター”らしい豪快な一面ものぞかせました。30代からはずっと最高級クラスのジャガーのセダンを乗り継ぎ、住まいは世田谷にある6LDKの一戸建て。携帯電話が普及する前は『家が広くて電話の呼び鈴が聞こえない』という理由で、家族3人なのに各部屋に電話が1台ずつ置かれていたのが印象的でした。92年に『混浴露天風呂連続殺人』にゲスト出演したAV女優から不倫を暴露された時は大騒ぎになりました」(知人)