中国で大ヒットの映画「1950 鋼の第7中隊」単なる愛国プロパガンダではない理由と見どころ

公開日: 更新日:

 コロナ禍の激変で、アメリカ(北米)に代わり世界一の映画市場となった中国。そんな中国市場で、日本円にして1130億円以上という歴代ナンバーワンの興行収入を記録した大ヒット映画が公開中だ。朝鮮戦争における激戦「長津湖の戦い」を描いた戦争スペクタクル「1950 鋼の第7中隊」がそれで、けた外れのスケール感を映画批評家の前田有一氏が驚きとともに語る。

「製作費はマーベル映画などハリウッドの超大作にも匹敵する約270億円だそうです。ただし中国映画は人件費等が安いため、同額ならば規模感はさらに上といわれます。くわえて本作には中国政府の全面協力があり、人民解放軍などから派遣されたエキストラが7万人も集まるなど、他国には真似できないものがあります」

 舞台は1950年の朝鮮半島。中国人民志願軍、第七連隊の中隊長・伍千里(ウー・ジン)は、国に残してきた老親のため、同じく従軍する弟の万里(イー・ヤンチェンシー)を何としても生還させようと奮闘する。しかし圧倒的装備を誇る米軍が待ち構える長津湖の決戦は、予想を上回る苛烈な戦闘となるのだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」