二田一比古
著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

テレ朝・玉川徹氏の“電通発言”で改めて考える ワイドショー「煽る」報道手法の問題点

公開日: 更新日:

羽鳥慎一モーニングショー」のレギュラーコメンテーター・玉川徹氏が先月28日の放送で菅義偉前首相の弔辞に触れ、「電通が入っている」「テレビ局演出もある」と発言。翌日、「事実ではなかった」と謝罪したが、「謝って済む話ではない」「番組から降ろせ」と非難の声は拡散した。放送から6日後にテレ朝は10日間の出勤停止処分とした。

「当初、謝罪で済めばと様子を見ていたが、政治家からタレントまで非難の声が広がり、これ以上の出演は無理と判断したのでしょう」(テレビ関係者)

 玉川氏を謹慎処分に追い詰めた背景に見え隠れするのがコロナ禍以降、物議をかもしている「煽り」報道だ。

 コロナという未知の感染症にさまざまな情報と対策をワイドショーは多くの時間を割いてきた。自他ともに認める「健康オタク」の玉川氏はコロナの恐ろしさを語り、生ぬるい政府の対策を非難。世間の危機感を煽るような発言で話題となった。

 こんな発言もあった。芸能人も含めコロナで亡くなる人も増えていた頃、玉川氏はアビガンで回復した一部の人の例を挙げ、「アビガンを飲ませるべき」と主張。出演していた白鴎大学の岡田晴恵教授も呼応し、国に訴えるかのように主張した。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?