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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

テレ朝・玉川徹氏の“電通発言”で改めて考える ワイドショー「煽る」報道手法の問題点

公開日: 更新日:

「情報番組にとって“おいしい”ネタが煽れるような話題。視聴動機につながる」と言われるテレビ界。コロナのように有事の時は煽ることも必要だが、平時で煽る題材がない時でも煽れる話を探す。典型的な例が、天気だ。

 近年は異常気象もあり、関心は高まる一方。夏は酷暑を特集。秋は相次ぐ台風の予報。ワイドショーはまるで天気番組のようでもある。先月も日本上陸1週間前から「トリプル台風」「風速70メートルの超大型」と連日、番組の大半を使って報じる番組も多かった。結果、大型にはならず。「予報が大げさ過ぎる」と非難もあったが、天気報道は外れてもクレームは少ないが、あまり煽り過ぎれば「狼少年」のように信頼が薄れる恐れもある。

 玉川氏の今回の発言も煽り発言の一環に見えるが、バランス感覚の優れた司会の羽鳥も今回はかばいようがなかった。珍しく「説明を改めてするべきだと私は思っております」と怒りを含んだ発言をした。

 番組に与えたダメージはあまりに大きい。果たして、玉川氏はどうケジメをつけるのか。

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