タレントを引退する滝沢秀明に「同窓会を開くのはどうですか?」と聞いた時の答え
■穏やかでじっくり考えるタイプ
一方で、経営の幹部らの中には、次々にデビューさせて勝算があるのかと考える向きもあったと思われ、事務所経営の難しさにもぶつかったと思われる。何度となく彼を取材してきた中で、もともとタッキーは生真面目で優しい性格だ。懸命に努力するJrメンバーを生かしたいと思っていただろう。
ただ、事務所内部でぶつかっても、「もう辞めてやる」と言ったりはしない。穏やかでじっくり考えるタイプなので、熟慮に熟慮を重ねた末の退社だったと推察できる。タレントに戻る気はないというから、しばらくまた考えて、どうやってジャニーイズムをつないでいくのか、新たなプロデューサー業などを見せてくれると僕は期待している。
彼が最後にファンの前に立った4年前のライブの囲み取材で、もうファンに会うこともないと少し悲しげな表情だった。タッキーに「10年くらいたって同窓会を開くというのはどうですか?」と質問したら、うれしそうな笑顔になった。
「いいですね。同窓会なら開いてもいいですよね」
こう話していた。僕はそれが実現してほしいと思う。また、一部に病気説が出たが、それはないと思っているし、老婆心ながら少し休んでもらいたいと思っている。