「スラムダンク」待望の新作映画に往年ファン失望…声優一新より残念な制作側の“やり方”

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■声優交代よりも批判を集めたポイント

「制作側は声優が交代になったことが批判の原因と思っているようですが、実際は、11月5日に前売り券を発売した後に『実は声優を一新しました』と発表したことが、批判の原因となっています。往年のファンの多くはこれまでと同じ声優さんで新作が見られると思っていたからこそ前売り券を買っている人が多く、《騙された》と思うファンが思うのも仕方ないのかもしれません」(アニメ制作関係者)

 伝説的な人気を誇るアニメや漫画のリメークや新作が制作される場合、一番に気をつけなければならないのが、その作品をずっと支えてきた往年のファンだろう。

 もちろん、時代の流れに沿って声優が一新されることには理解を示す声も多いが、往年のファンは当時を懐かしむ楽しさも含めて、新作を楽しみにし、前売り券を購入する人が多い。

「一度人気が出たものに再度着手する際に求められるのは、『元の世界観を崩さずにいるか?』という点で、それが感じられると『制作者側にきちんとリスペクトがある』とファンにも認められやすくなります。新作が発表された時に、声優が一新されることも同時に発表しておけばここまでの批判にならなかったでしょう」(同)

 人気作であればあるほど「人気コンテンツだから、ファンはお金払うだろう」という制作側の傲慢さをファンは敏感に察知する。1993年にアニメ化された以来の新作発表で、期待が高まっていただけにファンの落胆ぶりも大きそうだ。映画公開までに、ファンの萎えた気持ちを取り戻すことはできるか?

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