ジュリー社長が否定する母メリー喜多川氏の責任…ジャニー氏の性加害を知らなかったはずがない
今年5月、性加害問題について謝罪文を公表した際、99年の文春報道に関してジュリー社長はこう話している。
《週刊文春の記事に対し「許しがたい虚偽である」とメリーが憤慨し、名誉毀損であるとしてジャニーズ事務所側が文藝春秋社らを訴えたものでしたが、その詳細については私には一切共有されておらず、恥ずかしながら今回の件が起こり、当時の裁判を担当した顧問弁護士に経緯確認するまで詳細を把握できておりませんでした。あくまで私の推測ですが、メリー自身もジャニーの問題とされている行為に対しては、心の底から「やっているはずがない、ありえない」そう思っていたからこそ、自ら民事裁判で訴えに出たのだと思っております》
しかし、前出の大手レコード会社元幹部をはじめ、当時を知る関係者は、事務所発展のために性加害問題を見て見ぬふりしてきたメリー氏の責任を指摘する。
ジャニー氏の性加害問題は国連が乗り出したことで、世界中で注目されるようになった。再発防止などが強調されているが、もはや張本人がいない今、被害者への金銭補償などをまずは早急に行うべきだろう。
(本多圭/芸能ジャーナリスト)