(13)「ひとりでなんでも」なんて無理、助けてくれる人って大切だと思う
では、どうするか。中尾さんの答えはじつに明快だ。
「簡単なことですよ。手伝ってくれる人をたくさんつくればいいんですよ。何度もいいますけど、できないことが増えてくる私たちの世代にとって、助けてくれる人の存在って、とても大事だと思いますよ。たとえば、力仕事はあの人、スマホとか家電のことならあの人という感じでね……。とくにスマホとか家電なんかはどんどん便利になっていくけど、その分複雑でしょ。ひとりで悶々とするよりは、得意な人に教えてもらうのが一番。そういうスタンスでいれば、いくつになったって新しいことへのトライもしやすくなるんじゃないかしら」
そんな中尾さん、目下、DIY(Do It Yourself)でのものづくりにチャレンジ中だ。
「はじめは棚なんかをつくっていたんですが、そのうち、自宅の敷地にあった古いログハウスのリフォームをしようって思いついちゃって。ノコギリとか金づちなんかほとんど使ったことがなかったけれど、やってみると楽しいんですよ。敷地内にあるアパートの住人に手伝ってもらったりしてね。