“推し文化”の必需品「チェキ」フィルムが品薄に…アイドルの貴重な収入源が大ピンチ!
家電量販店も在庫ゼロ
都内の家電量販店に行ってみると、確かにかなりの種類があるチェキフィルムの店頭在庫はすべてゼロ。「入荷待ち」となっていた。店員の話。
「半年くらい前から品薄が始まりました。これからハロウィーンなので注文することもできますが、入荷が間に合うかはわかりません」
“プロアイドルヲタク”を自任するアイドル評論家のブレーメン大島氏はこう話す。
「アイドルと接触できるコミュニケーションツールとして、チェキは“推し文化”にはなくてはならない存在です。アイドルにとっては、貴重な収入源だし、ファンにとっては、アイドルと自分をつないでくれるツール。1枚1000円から2000円くらいですが、10枚、20枚と購入枚数によって特典がついたり、“宿題メッセージ”といって、撮ったチェキをアイドルに持ち帰ってもらい、次回、お題のメッセージをチェキの余白に書いてきてもらったり。また自分の推しのチェキをアルバムにまとめている例も多いです。スマホでも代用できますが、やっぱりそれだと味気ないので、こうしたアナログな感じが受けているのでしょう」
前出の富士フイルムの担当者は、「22年秋から23年夏にかけて、21年度比で2割増の増産体制を整えましたが、今回、45億円を投じて生産設備を増強し、25年度には、さらに2割増産できる体制づくりを進めています」と話した。
“Z世代”だけでなく、大人にも広がっているというチェキ。アイドルの現場にも、安定供給されることが待たれる。