著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

市川猿之助被告に検察が「懲役3年」を求刑したのは…裁判官に“どうぞ執行猶予を”という意味

公開日: 更新日:

 両親に対する自殺幇助の罪で起訴された市川猿之助(47)の初公判で、検察側は懲役3年を求刑した。「歌舞伎で償いたい」とする供述調書が読み上げられ、猿之助の歌舞伎復帰から澤瀉屋一門の今後の流れまで、狙い通りの“既定路線”に乗った動きがスタートしたわけだ。

 まず、懲役3年求刑ということの意味について複数の知り合いの弁護士に聞いてみた。

「検察側が3年を求刑するのは、裁判官に“どうぞ執行猶予を付けてください”という意味。これが求刑が3年半なら“執行猶予はお好きなように”となる。そして4年以上は“執行猶予は付けないでください”というサインになる」

 ということだそうだ。弁護側が争う姿勢を見せず、ただただ執行猶予だけを求めて初公判に臨み、当日に求刑・結審まで至ったのがまさしく“予定調和”という流れだ。

 歌舞伎役者も「同じ有罪でも執行猶予と実刑とは一般のファンのイメージがまったく違う。もしも実刑となれば、役者復帰が難しくなる」と言っていただけに、11月17日の判決というスピードぶりは理想的だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  3. 3

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    西武・鳥越裕介ヘッドコーチ「厳しく指導?僕は基本、怒らないんですよ。ただ…」

  1. 6

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  2. 7

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 8

    兵庫県・斎藤知事パラハラ認定にも無敵の“居座り” 「公務多忙」理由に第三者委報告書にコメントしない厚顔

  4. 9

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  5. 10

    復権狙う自民旧安倍派にトドメ!「10万円商品券」配布問題でチルドレンが石破首相に“助け船”の爆弾証言