市川猿之助被告に検察が「懲役3年」を求刑したのは…裁判官に“どうぞ執行猶予を”という意味
猿之助を歌舞伎界に戻したいという内部の声にも理由がある。それは3つある。
①集客力 猿之助がメインの舞台では、チケットが足りないと言われるほどの稼ぎがあるし、復帰すればファンは足を運んでくれる。
②演出力 新作歌舞伎で猿之助のように斬新な演出をしてくれる人物は、今の歌舞伎界にはほとんどいない状況で、彼の存在が必要不可欠だ。
③功労者 先代猿之助・猿翁が作り上げたスーパー歌舞伎を、よりファンを拡大する形で流れをつくった。
■歌舞伎復帰をアシスト
今は、彼の復帰について批判的な向きもあろうが、執行猶予は4年、5年が予想され、それだけの時間が経てば、事件も風化するというものだ。
復帰もしやすくなるだろう。いや、その期間が過ぎる前に、演出など裏方として現場に戻ることも考えられる。もちろん、ドラマやスポンサーのある映画ではなく、舞台だからこそ可能。お金を払って見てくれるファンがいれば成立するからだ。