「紀州のドン・ファン事件」裁判で須藤早貴被告に一審無罪 検察は控訴しても勝てないこれだけの理由
裁判員の前で閨房(ねや)の男女の行為が赤裸々に明かされたケースで思い出すのは、同じ北海道出身の木嶋佳苗である。彼女は根室中標津空港から車で40分の別海町というひなびた町で生まれた。
太り気味で美人とはいえないが、多くの男たちを引きつけカネを貢がせた。だが、そのうちの何人かが「不審死」していた。木嶋は逮捕され最高裁で死刑が確定するのだが、法廷で木嶋は、「男性たちには褒められました。具体的には、テクニックというよりは、本来持っている機能が、普通の女性より高いということで、褒めて下さる男性が多かったです」(北原みのり著「毒婦。」朝日新聞出版)と語った。
自分のアソコは“名器”だから男たちが放っておかなかったのだと堂々と宣言したのである。
私は2人のような“悪女”に出会ったことはなかったが、一度会ってみたかったな……。 (文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)