足立区女子高生コンクリート詰め殺人…3人が再逮捕、1人は引きこもり「その後の少年たち」を追った労作
年初から、物いわぬテレビや新聞に怒り狂っている。
能登半島地震から1年。どのテレビも被災者たちの苦境を伝えてはいるが、政治の無策を大声で追及するテレビは、私が見た限り、なかったのはナゼだ。
旧ジャニーズの中居正広の9000万円スキャンダルを扱うテレビ局がなぜないのか。視聴者に何も知らせないのは、この「中居事件」をきっかけに、テレビ局が長年やってきた有名タレントへの“枕営業”の実態が明らかになるのを恐れているからではないのか。
メディアの衰退は今年、もっと顕著になるはずである。そんな中、たまたまネットでニュースを拾い読みしていたら、1本のドキュメンタリーが目に留まった。北海道放送・山崎裕侍が1989年に東京・足立区で起きた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」加害者たちのその後を追った労作である。
見ず知らずの女子高生を強姦目的で連れ去り、仲間の自宅に監禁して41日間にわたって強姦、暴行の非道を繰り返した挙げ句、殺害して遺体をドラム缶に捨てた。事件に関わったのは当時16歳から18歳の少年7人。そのうち4人が実刑判決を受けた。