「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去
不倫した人をテレビで見ると自分の傷口をえぐられ、不快に感じる
今ではスキャンダルもネタにするほど、局内ではみそぎも済んだようだが……。渡辺アナの不倫には、フジテレビ社員と取引先という圧倒的な力の差、交際すれば仕事が増えるかもしれないと期待させるかのような文面に、立場の乱用がうかがえる。女性の交通費が経費で支払われた疑惑を含め、今回の性暴力事件と構造は酷似している。
当時、渡辺アナは番組中で謝罪したものの、内容については言及せず、番組から外れただけで「おとがめナシ」だった。今回の第三者委員会の調査対象が2016年以降だったから、報告書で触れられることはなかったが、もし対象に入っていたら、俎上にあがっていた可能性は高いだろう。家族問題評論家の池内ひろ美氏がこう言う。
「謹慎が済んだら何事もなかったかのように戻ることに違和感を覚えます。不倫は『一番身近な人に嘘をつき続ける人』なことが罪深く、信用ならないのです。しかも渡辺アナは言葉が命の職業にもかかわらず、会見もせず、具体的な謝罪もしていない。夫に浮気された女性も少なくなく、不倫した人をテレビで見ると自分の傷口をえぐられ、不快に感じます。そういう視聴者に対する配慮がないのは、フジテレビが男社会だからでしょう。禊が済んだからと朝のワイドショーに渡辺アナを起用するフジテレビの配慮のなさこそ、今回の性暴力に通ずる悪しき体質を表しています」
事件当時フジテレビの専務だった、大多亮・関西テレビ社長(66)は4日に辞任を発表。女子アナをコンパニオンのように呼び出し、下ネタばかりの下品な会に同席させていたメンバーの1人だったことが明らかになったにもかかわらず「自分たちはこれでいいと、良かれと思ってやっていたことが、彼女にとっては全然違っていたっていう指摘は、本当に情けないというか、そういう発想になかったっていうことが、僕は一番大きな反省点だと思っています」と弁明。被害者に「良かれと思って」いることがフジテレビの闇の深さともいえる。
フジの悪しき体質を指摘するなら、渡辺アナ自身の自己検証も必要だ。
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フジテレビの第三者委員会の報告会見では思いのほか踏み込んだ認定が行われた。関連記事【もっと読む】フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が…では、芋づる式に明らかになった問題点について伝えている。