芸能記者に狙われる百恵さん 私のベンツに乗せて買い物に
そんな百恵さんとのご縁もありドラマのパーティーにお邪魔することに。お会いしたのは八重歯がキュートでナチュラルウエーブがすてきな俳優さん。ご挨拶のとき、裏に自宅の電話番号が書いてある方の店の名刺を渡したら、数日後自宅に電話がありました。
「誰だかわかる? こないだパーティーで会ったじゃない? わからないならいいやー」
といたずらっぽく言う。でも、最近自宅の番号を伝えたのは彼だけ。「ひょっとして……○○さん?」と答えると、
「近々休みが取れるから会いたいなと思って。一番いいのは君の家、君の手料理が食べたいな」
以来私の家に通うようになりました。
付き合っていたのは寒かった頃だったので、いつもマフラーで顔が半分隠れていて。百恵さんと共演されていたり人気絶頂の時期でした。口数が少なくて、セックスは下手でしたが、本当に美形の男性でした。ほほ笑むとのぞかせる八重歯が可愛かったですね。
携帯がなかったあの時代……チャンスはその場でつかまないといけなかった。あのとき連絡先を渡さなかったら、お誘いを断ったら、待ち合わせに遅れてしまったら……もうお会いできません。特に有名人のイケメンたちは、お誘いを3回断ったらもう後はありません。あちらも忙しい方ですし、プライドもありますから、何があっても予定を空ける。今となってはあの時、どうやって待ち合わせしていたのかすらわからなくなりますが、振り返ると皆が「一期一会」を日々体感して生きていたからこそ輝かしかったのかもしれません。