「お付き合いできたら…」プロゴルファーの印象変えた色男
銀座の「姫」には山口洋子ママの交友関係の深い野球選手のほか、プロレスラーにプロゴルファーなどあらゆるスポーツ界の方がいらっしゃいました。あるプロレスラーの方からアプローチされたこともありましたが、その方は酒癖が悪いのと、以前交際していた女優さんに暴力を振るっていたと聞いていたので、遠回しにお断り。DVをする男性は殴って店に出られないようにして家に囲っておくという、一種の独占欲の表れ。ホステスにとっては一番恋仲になってマイナスな人ですから、触らぬ神に……です。
プロゴルファーの方は全体的におおらかでした。スポンサーと一緒にゴルフをプレーしたり、競技以外の社交も重要だからでしょう。ジャンボ尾崎さんのご自宅で開催するパーティーにお呼ばれしたこともありました。パーティーが営業にもなり、出会いにもなるのです。
そんな“日焼けで真っ黒、ちょっと独特なファッションセンス”というプロゴルファーのイメージを覆す男性が来店されたのは冬のオフシーズンのこと。彼は、20代でかなりの実績を上げていたようですが、とにかくあか抜けたルックスとファッションセンスが光っていました。話してみると、とてもおだやかで紳士的。何かを強要するようなこともないし、「やらせろ」なんて下品なことは言わない。それでいてサラッと「僕のタイプなんだよな、お付き合いできたらうれしいな」と言う。こちらも気があるから「お店終わったらごはん行かない?」と言われれば、「○○で待ってて」とメモを渡し、デートに。お店は24時までですが、お客さんが少なければ、先に出てもらい、私は仮病を使って早上がりして彼との食事に行きました。