愛と欲望の平成グラビア史 キーワードは“巨乳”と“癒やし”
「キミは顔が3つあるね!」
女優やタレント、歌手を目指し、まずは顔を売るため「グラビアアイドル」としてスタートする流れができたのもこの時代。多くの“巨乳グラドル”が話題となる一方で、飯島直子や本上まなみ、井川遥ら、どこか男性をほっとさせる雰囲気を持つ美女は“癒やし系”と呼ばれ人気を博した。アイドル評論家の北川昌弘氏はこう話す。
「“巨乳”と“癒やし”の魅力をあわせ持った象徴的な存在が、97(平成9)年デビューの優香でしょうね」
優香の登場は、野村氏も印象に残っている。
「グアムでファースト写真集を撮りましたが、童顔とグラマーな体つきのギャップがすごかった。『すごいね! 顔が3つあるみたいだね』と言った記憶があります。撮影を始めてすぐに次の写真集がその場で決まったんです」
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●1997(平成9)年
「週刊プレイボーイ」(集英社)誌上で芸名を募集したホリプロ初のグラビアアイドル・優香がデビュー。
●1998(平成10)年
「日テレジェニック」スタート。
●1999(平成11)年
井川遥、安めぐみ、乙葉らの“癒やし系”グラドルが人気に。
●2000(平成12)年
「sabra」(小学館)創刊。
小池栄子、佐藤江梨子、MEGUMIら「イエローキャブ巨乳軍団」が話題に。
●2001(平成13)年
トリンプの下着キャンペーンガールを務めた“癒やし系”の吉岡美穂がブレーク。