愛と欲望の平成グラビア史 キーワードは“巨乳”と“癒やし”
ジャンルはどんどん細分化
その後、グラビアシーンは“童顔巨乳”と“癒やし系”が入り乱れる戦国時代に突入。
「そのひとつの頂点が02(平成14)年デビューの井上和香だと思いますね。圧倒的な存在が登場したことでシーンは全盛期を迎えましたが、それ以降、多様化が進んだように感じます」(北川氏)
“童顔巨乳”は、平成グラビアの人気ジャンルとして定着。作家の杉作J太郎氏もこう話す。
「僕が好きなのは磯山さやかさん、松本さゆきさん、篠崎愛さんの3人ですね。スレンダーな方も好きなんですが、グラビアとなると迫力のあるボディーの方が好きなんですよ。見ると明るい気持ちというか、トクした気持ちになれるんです(笑い)」
杉作氏はこの頃、深夜番組「トゥナイト2」(テレビ朝日系)にも出演し、岡元あつこや安めぐみら、多くのグラドルと一緒に仕事をしていた。
「みなさん明るくて元気な方ばかりでしたよ。深夜番組がグラビアアイドルをメジャーにした功績も大きいと思います」
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●2002(平成14)年
過激な「M字開脚」ポーズでインリン・オブ・ジョイトイが話題に。
井上和香がデビュー。「ワカパイ」ブームが起こる。
●2003(平成15)年
青木りん、花井美理らが「着エロ」と言われるギリギリの衣装で活躍。
●2004(平成16)年
知性派グラドルとして売っていた真鍋かをりが「ブログの女王」と呼ばれブレーク。
●2005(平成17)年
2001年のデビュー後、アラサーになってもグラビアを続けていたほしのあきが、「最高齢グラドル」として話題に。
ジュニアアイドルとして活躍していた“童顔巨乳”の紗綾や篠崎愛が人気に。
●2006(平成18)年
「sabra」が初めて付録でDVDを付ける。
「週刊プレイボーイ」「ヤングジャンプ」(集英社)誌上で、グラビア界の黒船“リア・ディゾン”がブレーク。
●2007(平成19)年
男性用かつらのCMに出演した“アッキーナ”こと南明奈がブレーク。
●2008(平成20)年
深夜番組「おねがい!マスカット」(テレビ東京系)がスタート。
●2009(平成21)年
集英社がアイドル発掘オーディション「グラビアJAPAN」をスタートさせるも、2年後の2011年に終了。