伊勢谷の出口戦略 ピエール瀧同様「執行猶予中に復帰」も
配給元の東映も吉永と同じような立場のようで、21年公開の同作品での伊勢谷容疑者の出演シーンもカットせず、そのまま使うと発表した。薬物事件を起こそうと「作品に罪なし」という理由からである。ワイドショー芸能デスクは言う。
「そうした論調が芸能界の薬物抑止のザルになっているとまではいかないまでも、事件を起こしても、早々に復帰していくケースがでてきているのは事実です。たとえば昨年3月にコカイン事件で逮捕されたピエール瀧はことし2月、映画の撮影での仕事復帰を伝えられた。これまで復帰できたとしても、執行猶予が明けてから、との暗黙の縛りのようなものがあったのですが、ピエールは執行猶予3年の最中で、さすがに早すぎるんじゃないかとの声が上がった。ただ、SNSでは『だから芸能界は甘すぎる』と厳しい声だけじゃなく、『仕事があるならいいんじゃないか』との声もみられた。賛否両論といいますか、業界でも出口戦略が割れているんです」
■執行猶予中に仕事復帰も
大麻取締法違反(所持)容疑で8日に逮捕された伊勢谷容疑者は調べに対し、「大麻は自分が吸うために持っていたもの」と容疑を認め「日本では法に触れることは理解しています」などと供述しているという。法曹関係者は「量刑は初犯だけに懲役6月、執行猶予2~3年」という見通しを示している。いずれにしても、ピエールのように執行猶予中に復帰の目はあるわけだ。
芸能界の薬物禍。作品に罪はないという意見はわかるが、早々に復帰すればやっぱり芸能界は薬物に甘いと言われ続ける。