ジャニー喜多川氏よる性加害「普通の事務所ではあり得ない」…99年文春キャンペーン取材メンバー語る
ジャニーズ事務所の創業者ジャニー喜多川氏(故人)による少年たちへの性加害に関する元ジャニーズJr.カウアン・オカモト氏(26)の会見を受けて、1999年10月から14週にわたって掲載された「週刊文春」の“ジャニーズホモセクハラキャンペーン”で、取材チームの中心メンバーのひとりだったジャーナリストの二田一比古氏はこう話す。
「彼が勇気をもって表舞台に立ち、赤裸々な証言をしたにもかかわらず、ワイドショーやスポーツ紙がジャニーズ事務所に忖度して全スルーとは、芸能ジャーナリズムの名が廃ります。ジャニーズ事務所から発表されたコメントも通りいっぺんのもので、彼の発言に対するものは一切ない。もっと彼に対しての考えを表明すべきでしょう」
当時、文春で、連載第2回が掲載されると、二田氏のもとには“芸能界の黒幕”といわれるK氏からの接触もあったが、キャンペーンは続けられた。そしてキャンペーン開始から数週間後の1999年11月、ジャニー氏とジャニーズ事務所は、同誌を発行する文藝春秋を1億円の損害賠償を求め名誉毀損で提訴。ジャニー氏本人や記事で証言を行った2人の少年も出廷した。