芸能界の性加害問題は「ジャニーズ事務所だけなのか」…経済界からも苦言が出た深い闇
ジャニーズでのような未成年者への性加害も、横行していたのか。ある芸能プロ社長兼プロデューサーはこう言う。
「たとえば某民放キー局が、レコード会社とともに借りていた都心のホテルの部屋。アイドル育成のため、アイドルを目指す少女らの衣装などが置かれていたのですが、そんな夢見るタマゴたちにダンスを教える振付師でスタイリストは『やり部屋』にしていた。ジャニー喜多川氏がテレ朝の局の敷地内の建物の一室を『レッスン場』と称して、アイドル志望者たちを集めて、餌食にする相手を物色していたのと同じ構図ですね」
ジャニーズの場合、芸能界でのアイドルデビューの夢をかなえたくて、ジャニー氏のもとへと向かったあまたの少年たちが毒牙にかけられた。猥褻極まりない手で体をまさぐられても、デビュー話を目の前に吊りさげられ、拒絶してそれが雲散霧消してしまうこととの葛藤のなかで、被害に遭っていた。
「ダンスはアイドルグループになろうとする少女たちにとって、憧れとともに、できなければならない必須科目のようなもの。振付師からダンスを教えてあげるなどと唆されて被害に遭った。彼女たちの心境はジャニーズJrたちと同じで、業界に人脈もある大人なのだから、これに耐えたら、デビューの夢がかなうと葛藤していた。実際は性のはけ口にされて、泣き寝入りということになっているのは数え切れないほど」と続けた。