芸能界の性加害問題は「ジャニーズ事務所だけなのか」…経済界からも苦言が出た深い闇
「ジャニーズだけなのか」と、日本商工会議所の小林健会頭(三菱商事相談役)は定例会見で記者団に向けたそうだ。
「(芸能界の)いろいろなところで(未成年への性加害が)あったといううわさも聞こえなかったわけではない。例えば、未成年の女性に対してそういうことがなかったのか」と。ジャニーズ事務所の創業者ジャニー喜多川氏の未成年者への連続性加害は、世界最悪級として世界中にも伝えられる。まさに「鬼畜の所業」(東山紀之新社長)だが、日本の芸能界全体に目を向けると、どうなのか。業界歴の長い広告プロデューサーがこう言う。
「もともと、テレビをはじめ、いわゆる芸能界は性(加害者)の巣窟です。たとえばある有名企業のトップ、すでに故人の方なのですが、やりたい女性をブラウン管で物色していた。『こいつ連れてこい!』と指を差すと、そのタレントが生放送の数時間後に呼び出されていたなんて話はザラ。そうやってタレントを差し出す芸能事務所にとって、タレントは金を稼ぐための道具で、テレビはそのタレントの商品価値を高めるための手段。それを買う企業のトップとが三つ巴となってきたのが日本の芸能界なのです」